One ~Where are you?~

 生きているということは、風景とともにあることだと思います。風景は、同じ時間や場所ですごしていても、一人ひとりが自身の身体で体感するものであり、それぞれで異なります。全く同じではなくても、それらの異なる感覚は、すべて大きな「時間の流れ・エネルギー」のなかで、ひとつになっていく感覚が私にはあります。生と死が表裏一体であるように、あらゆる感覚は、分断されたものでなく、ひとつの大きな「流れ・エネルギー」の中に存在していると感じています。タイトルの『one』には、このような意味をこめています。近年は、風景をみるように画面に視線を投げることで、「時間の流れ・エネルギー」に身をゆだねることを主軸にしつつあります。

 ひとつの大きな「時間の流れ・エネルギー」のなかで、『Where are you?(あなたはどこにいますか?)』と、鑑賞者に問いかけることができればと考えています。